「頂く」と「戴く」の違いと使い分けのポイント☆物をもらう時は?

違いが分かりにくい「頂く」と「戴く」。

「いただく」と「頂く」であれば、補助動詞としての「いただく」から「お越しいただく」や「ご覧いただく」などと違いが分かりやすいのですが、「頂く」と「戴く」の違いって何なんでしょう?

今回は「頂く」と「戴く」の違いや使い分けについて見てみましょう。

「頂く」と「戴く」の意味

まずは「頂く」と「戴く」の意味に違いがあるのかを見てみましょう。

「頂く」の意味

 

MEMO
「大切にする・敬い扱う」の意

「食う・飲む」の謙譲語

「頂く」は常用漢字にもなっています。

「戴く」の意味

MEMO
「ありがたく受ける」の意
「もらう」の謙譲語

「戴く」は常用漢字ではないので、必然的に「頂く」の方が多用されますが、意味にも違いがありますね。

「頂く」と「戴く」の違い

「大切にする・敬い扱う」という意味の「頂く」と「ありがたく受ける」という意味の「戴く」には、どちらにも物をもらう行為を丁寧に表した言葉で、そこに違いはありません。

但し飲食の際には「頂く」を使用し、「お食事を戴く」と使うことはありません。

ここは「頂く」と「戴く」ではっきりした違いがありますね。

 

「戴く」という言葉は戴冠という言葉に使われる漢字があるように、頭の上にのせるという意味があります。

「頭に霜を戴く」ということわざ(白髪を霜にたとえて、頭髪が白髪になること。)なんてのもあるように、「頂く」では使われないような場面は大きな違いと言えそうですね。

「頂く」と「戴く」の使い分け

次に「頂く」と「戴く」を使った例文を有名小説から抜き出してみましょう。

 

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「頂く」の使い分け例文

わたしも伯母さんと御一緒に頂くことにしましょう。

皆さんの来易いようにして、安く召上って頂く。

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「戴く」の使い分け例文

『いざさらば雪を戴く高峰』なる一句赤き線ひかれぬ。

すなわち冠を戴く頭は安きひまなしと云うのが沙翁の句

 

以上、「頂く」と「戴く」の違いと使い分けについてご紹介しました。

普段使う機会が多くなるのはやはり「頂く」の方かもしれませんが、私は「プレゼントを頂く」と書いていたのが実は「戴く」の方が適切だったことに気が付きました。

物をもらう際に「戴く」を使うのであれば意外と「戴く」と書く機会は増えるのかもしれませんね。